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ひと足早いクリスマス(1)

ベッドのなかでうとうとしていると、家の電話が鳴った。
母が出て、楽しそうにお喋り。
電話をきったあと、父に何やら話をしに行き、笑い声が聞こえた。

しばらくして、階段の下から
「起きてるの?今日、来るわよー」
と、母の声。

誰が?なんて聞くまでもない。

ようやく起き上がり、階下へ降りた。
時計は、11時前。
確か最初に目が覚めたのは、7時前。
テレビをつけて、それからうとうと。
1時間おきに目が覚めては眠り、の繰り返しだった。

疲れがたまっている、と言えば、その通りだけれど、
寝すぎると、逆に身体がしんどい。

「何時に来るの?」
「6時頃って。王子公園でアメフトの試合があるらしくって、
 それが終わってからだって」
「試合に出てるの?」
「さぁ?そうなんじゃないの?」

母も適当に聞いているから、定かではない。

「私、買い物に出かけるけど、ケーキでも買ってこようか?」
「ああ、そうね。お願い。お母さんは、後でロブスターを買いに
 行ってくるわ。あの子、ロブスター好きだから」

ロブスター?
ああ、クリスマスが近いせいね。
お祖母ちゃんは、孫に甘い。

父も嬉しげに部屋の掃除をしている。
何ヶ月ぶりだろう。
誕生月にも来なかったから、本当に久しぶりだ。

6時前、玄関のチャイムが鳴り、彼がやってきた。
さらに図体はでかくなっている。

でも、はにかみながら、
「こんにちは」と言う様は、変わらない。

そう。久しぶりの甥っ子、来訪だ。

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