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ひと足早いクリスマス(4)

確か甥っ子が保育所に通っていた頃なので、5つか6つの時
だったと思う。
両親が共働きなので、しょっちゅう我が家へ「お泊り」に来ていた。

前もって頼まれる場合もあれば、両親と一緒に来て、突然、
「ボク、今日はお泊りする」
と言い出し、
「急にそんなこと言って。ご迷惑でしょ」
と、義姉が言っても、ガンとして聞かない。

私の両親は、「お泊りはWelcome」なので、
「1回(1泊)だけ?2回(2泊)?」
なんて、彼をそそのかす。

「じゃあ、明日迎えに伺いますので」
恐縮した義姉がそう言うと、母はさらりと返す。
「いえいえ、こちらから送っていきます」
そして、私を見て、にっこり。

つまり、私に車で送っていけ、ということ。

その日も、甥っ子は「お泊り」に来ていた。
夕食を何にするかを相談していて、
「あら、今夜はクリスマスね」
と気づいた。

母が気をきかせて、
「何が食べたい?」
と聞いても、遊びに夢中になっている甥っ子は
「なんでもいい・・・」
と、すげない返事。

「ロブスターが食べたいわ」
横から、私が口をはさむと、
「ロブスター?」
聞きなれない言葉だったらしく、きょとんとした。

「おっきなエビでね、すっごく美味しいのよー」
「食べてみたい」
「じゃあ、今からロブスターを買いに行こう」
「わーい!ロブスター、ロブスター」

というわけで、3人で三宮のいかりスーパーへ向かった。
エスカレーターを降りて、フルーツを選び、野菜をカゴに入れ、
ついでにお肉?
母と買い物に行くと、なんだかんだと買ってしまうので、
「結局、何の料理をするんだったっけ?」
となってしまう。

そうそう、今夜はクリスマス。
チキン、サラダ、それから・・・。
レジ近くのクリスマス食材コーナーにありました。
マヨネーズがたっぷりかかった、ボイルしたロブスターが。

「わっ!おいしそう~!」
甥っ子の目がキラキラ輝いた。

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