母が退院してからの一週間。
仕事も忙しく、心身ともに、きつかった。
以前なら、帰宅してから小一時間、
母との会話で気もまぎれるところだが、
今は帰宅してから、寝るまでの間、ずーっと動くのみ。
お風呂に入り、髪を乾かしたら・・・
ぐったり、ベッドにバタンキュー。
今日は歯医者と整骨院のあと、
母に頼まれた買い物をすませると、雨
。
荷物は重いわ、雨に降られるわ、
お昼ごはんがまだだったので、お腹はすくわ。
玄関で座りこむ私に、母がひとこと。
「重いんなら、送れば良かったのに~」
「『荷物が重くなるけど、お願いね』って言ったのは誰?
すぐ要ると思うから、持って帰ってきたんでしょ!
退院してから、ワガママばっかり!」
怒っちゃいけないと、ガマンしてたのに、
ついに言ってしまった。
このあと、「また入院する!」と言い出した母をなだめ、
結局、疲れも倍増。
この先も大変なのかなぁ・・・。
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前回のブログから、10日。
この10日間は、めまぐるしい日々だった。
金曜日、ぐったりしている母を見て、急遽会社を休むことに。
父と協力して、フラフラの母を抱え、かかりつけ医へ。
「今度の心不全のほうが軽いけど、体力落ちてるから、入院させたほうがいい」
と言われ、K病院へ。
検査の結果、入院をすすめられる。
「絶対、入院したくない」とゴネる母。
「こんな状態で家に帰っても何もよくならないから、一週間だけ入院しよう」
となだめると、
「個室でないとイヤだ」と、母。
差額ベッド料金を見ると、13,650円/日~21,000円/日。
「リーズナブルな料金の個室でお願いします」
入院当初は興奮状態で、父が2日泊り込んだ。
ワタシは毎日、仕事の帰りに病院通い。
「帰りたい」、「泊まって、会社へ行けばいい」という母をなだめて、帰る日々。
帰宅すると、ご飯を作る元気もなく、適当にすます。
こっちが倒れそう。
母は検査結果も良好で、日に日に元気になり、晴れて今日退院。
万全を期して、介護タクシーで帰る。
家に着くと、嬉しそうな母。
理由は、好きなものを食べれるから。
さっそく、紅茶が飲みたい。
サンドイッチが食べたい。
時間をあけて、クリームパン。
夕食は、お寿司と、とんかつ武蔵の海老椎茸を少し。
それにしても、よく食べること。
ただ・・・、入院中、何でも看護師さんにやってもらっていたため、トイレは大変だ。
簡易トイレを準備しているのに、使わない。
朝から働きづくめで、グッタリの私が、「簡易トイレを使ってよ」と言うと、
「また入院しようかしら」と、母。
あれほど入院を嫌がっていたのに、このセリフ。
あげく、「眠れない、眠れない」と、ぐずる。
処方された眠剤を飲ませ、そばにいると、やっと寝てくれた。
やれやれ。
父に再入院させるかを相談すると、
「2~3日したら、また気が変わるかもしれんから、様子を見よう」と、父。
「そうよね。動けるようになったら、気が変わるかもね。だけど、また個室って言われたら、どうしよう」
「そうやなぁ。お金が無いと、病気にもなれんなぁ。まあ、なんとかなるやろ」
確かに。
この先のことを心配しても、仕方ない。
何はともあれ、元気になってくれたのだから。
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今朝は、テレビがつく前に目がさめた。
母の様子が気になり、すぐ1Fへ降りた。
具合は悪そうだが、生きていた。
良かった。
朝食を作り、薬の用意をして、
「会社へ行くけど、大丈夫?」と聞いた。
「お母さんは大丈夫。行ってらっしゃい」
いつものセリフがかえってきた。
私は行っても良いのだろうか?
大丈夫だろうか?
不安をかかえながら、出勤した。
バスの中で、また母のことが心配で、涙がとまらなかった。
出勤してから、一度電話をして、父に様子を聞いた。
「下着を買いに行きたいというから、ついていく。
大丈夫だ」
父の「大丈夫だ」は、あまり信頼できない。
が、今は信じるしかない。
仕事が終わり、急いで帰った。
バスを降り、家の前の通りまで来ると、膝の痛みもどこへやら。
走っていた。
玄関のカギは・・・かかっていない。
良かった。
家に入り、父が台所にいた。
「お母さんは?」と聞くと、
「あっちの部屋にいる」と言う。
小さくなって、母が寝転んでいる。
「具合、どう?」
「良くない」
「痛い?」
「背中が痛い。
痛いけど、お父さんは手が痛いと言って、さすってくれない。
意地悪と文句ばかり言って、何もしてくれない」
今日の父は、ずいぶん頑張ってくれたと聞いている。
背中をさすりながら、
「そんなことないよ。昨日改心したらしいよ」と言うと、
「一緒にいないから、わからないだけ。
ブツブツ、ブツブツ、うるさい」
涙がこぼれてきた。
これだけ文句が言えるなら、まだ大丈夫だろう。
いや、大丈夫。
そう信じたい。
しばらくさすったあと、食事の用意をした。
父は、おかずを買う時間がなかったと言うので、
冷蔵庫のありあわせだが。
「食欲がない」と言っていた母には、ご飯にふりかけをまぜ、
一口サイズの海苔巻きを作った。
卵焼きと、もやしが美味しいと、全部食べてくれた。
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父と協力して、母を部屋にあげた。
まだ食事を摂っていないというので、急いで仕度した。
けれど、母はあまり食欲がないようだった。
弱っている。
こんなにも弱っていたなんて。
父がいきさつを説明してくれた。
夕方、具合が悪いというので、かかりつけ医へ連れて行くと、
検査を受けたほうが良いとのこと。
それで、K病院へ向かった。
検査の結果、心臓が弱っていること、水分を摂り過ぎていること、
もう高齢だから入院したほうが良いともすすめられた。
しかし、母は頑なに、家へ帰ると言い張った。
「いつ何時何が起こるかわからないから、
覚悟はしておいたほうが良い。
それから、ショックを与えてはいけないから、
イライラしても腹がたっても怒ってはダメ」
頭をガツンと殴られたような衝撃だった。
母の具合が悪くなったのは、私のせいかもしれない。
母が眠るまでは、気が張っていたが、
深夜、部屋にもどり、一人になったとき、号泣した。
どうしよう、もしものことがあったら、どうしよう。
眠っている間に、何かがあったら・・・。
そう思うと、何度も母の様子を見にいき、
寝息を聞くと、安心した。
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最近、また母の体調が悪くなった。
少しキツく言った2日後、帰宅すると、玄関が閉まっていた。
カギをあけて入ったとたん、電話がけたたましく鳴り、
「もしもし」と取ると、父の声。
「お母さんの具合が悪くなって、K病院へ来ている。
検査が終わったから、今からタクシーで帰る。
悪いが、通りまで出ていてくれ」
さっと血の気がひき、あわてて着替え、表通りに出た。
考えてみたら、病院から自宅前まで、10分はかかる。
そんなに早く出ても、すぐ来るはずもないのに、待たずにはいられなかった。
何台もタクシーを見送り、次か次かと待つうち、
ハザードランプが点滅する1台のタクシー。
父の姿は見えたが、母が見えない。
近くまで行くと、小さくなった母が見えた。
タクシーから降ろしたものの、歩けそうにない。
「おんぶしよう」と、かがんだ。
かがんだ瞬間、痛めた膝と腰がピリッとしたが、そんなことを言っている場合ではない。
火事場の馬鹿力というではないか。
「おぶりましょうか?」
顔を上げると、見知らぬオジサンが、かがんでくれていた。
まさに救いの神だ。
「ありがとうございます!」と、甘えることにした。
玄関までおぶってもらい、もう一度御礼をのべ、
「あの・・・、どちらの?」と聞くと、
「近所のRです」
ご近所さんだったのだ!
まったく知らなかったので、
「失礼しました。ありがとうございます」と、深々と頭をさげ、見送った。
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