« 母のこと(8) | トップページ | 母のこと(10) »

母のこと(9)

日曜日、午前中に買出しに出かけた。
オーエスドラッグ → いかり → そごう
とまわり、ちょうどお昼に帰宅。

帰るなり、「助けて。気分が悪い」と母。
ただ、どう具合が悪いのかと聞いても、はっきりしない。

空腹もあるのではと、買ってきたあんかけ焼きそばを温めて、
食べさせると、おさまったよう。
やれやれ。

父には、ちょっと息抜きをしてもらおうと思い、
「カラオケでも行ってきたら?」とすすめると、いそいそと外出した。

少し休んでから、洗濯をし、夕食の準備。
休日は、ずっと動き回っている感じだ。

一段落したので、母の様子を見に行くと、また具合が悪いという。
今度は、「息ができない。苦しい」。

これは大変だ!
近くの総合病院へ電話をすると、当直が内科医ではないと言われた。
仕方がない。
以前入院していた病院へ電話すると、診てくれるという。

母を車椅子に乗せ、私の車で向かった。
着くと、すぐ診察。
出てきたのが研修医だったので、やや不安。

30分ほどして呼ばれた。
研修医のほか、若いドクターも居た。

「血液検査と心電図、レントゲンの結果を見ると、貧血気味ですね。
 詳しいことは、もう少し検査してみないとわかりませんね」
「検査入院ってことですか?」
「そうですね」

入院させたほうが良いだろうか?
家に電話をしてみたが、父はまだ帰っていないようだ。
どうしよう?

いったんは、「入院させます」と言った。
が、空いている個室がほとんどない。
空いているのはナースステーションから離れた1室のみ。

大丈夫かな?

そんなとき、若いドクターと研修医が胃カメラの予約画面を操作しながら、
ふざけている姿が目に入った。

こんな先生にまかせて大丈夫か?

そう思った瞬間、
「入院はやめます!」と言った。

驚く若いドクターと研修医。
「え?・・・ええ、強制は出来ませんが・・・」

「今は落ち着いてるんでしょ?
 父にも連絡がとれてませんし、いったん帰宅して、様子を見ます。
 お母さん、帰るよ!」

車に乗ってから、母がつぶやいた。
「私は頭が痛いと言ったのに、検査ばっかりで、
 注射も何もしてくれなかったわ。
 こんな病院アカンわ。
 はよ帰ろ!」

その言葉を聞いて、私は少し安心した。

|

« 母のこと(8) | トップページ | 母のこと(10) »

母と私」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218569/55523148

この記事へのトラックバック一覧です: 母のこと(9):

« 母のこと(8) | トップページ | 母のこと(10) »