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母のこと(14)

もう10月。
あっという間に時間が過ぎていく。

昨日は朝から体調が悪く、熱っぽいなぁと思いつつ出勤した。
午後から、下腹に断続的な痛みを感じ、会議中も痛みをこらえるのに必死だった。
食あたりか、冷えか、はたまた介護疲れか?
定時頃になると、歩くのもつらい。
帰りに病院へ行きたかったが、母の目薬をもらいに行かなければならないので、
そちらを優先させた。
だんだん気分が悪くなり、市バスの中で、冷や汗が出てきた。
眼科で受付をすませ、トイレへ。
少しおさまった。
処方箋をもらい、薬局へ行くと、またお腹が痛い。
なんとかこらえ、目薬をもらい、家路についた。

帰宅すると、父がつらそうな表情だった。
父は緑内障を患っている。
もとは糖尿病からきたものだ。
最近、どうも右目の調子が悪いので、眼科へ行ってきたところ、
「眼圧の数値が25になっていて、失明すると言われた」。
母の介護に追われ、うっかり自分の目薬をさすのを忘れていたらしい。
きつい目薬をさし、しばらく様子を見るという。

「私もお腹の痛みと寒気で倒れそう」と言うと、
「お母さんのおかげで、一家総倒れ。家庭崩壊やな」と父。
答えようがない。

熱をはかると、37.4度。
お腹の痛みで食欲もない。
とりあえず、ビオフェルミンを飲む。
しばらく横になっていたが、回復しそうにない。
悪寒がする。
もう一度熱をはかると、38.4度。

こりゃダメだ。
アイスノンを持って、2Fにあがり、パジャマに着替え、電気毛布を出した。
前にもらっていたロキソニンを飲み、寝ることにした。

うとうとしていたら、父が上がってきた。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないけど、寝る」
「そうか」

少し間をおいて、母が上がってきた。
てっきり私の心配をして来たと思い、
「心配してくれるのは有難いけど、危ないから、上がってこないで」と言うと、
「痛みどめの薬をちょうだい」。

「お母さん、私、8度の熱でうんうんうなってるんだよ。
薬は持ってないよ。お父さんにもらってよ」
「くれない」

仕方がないので、フラフラの身体で1Fへ降りた。
「お父さん、薬って言ってるよ」
「とっくに睡眠薬を飲ませた。効かないと言って、寝ないんや」
父もイライラしている。
そりゃそうだ。
失明の危機に直面しているのだから。

「私も熱でしんどいから、お願いだから寝てちょうだい」
そう言って、寝かせようとしたら、なんだか臭う。
尿とりパッドを変えてなかった。
リハビリパンツごと変えた。

フラフラの状態で、2Fに上がり、ベッドに倒れこんだ。
階下から父の声が聞こえる。
怒っている。
父もつらいのだ。
そのうち静かになったので、私もうつらうつら眠った。

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