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母のこと(26)

週2回のディサービスに、少しずつ慣れてきた母。
心臓や頭痛・腰痛等の病状も、安定しているようだが、
心の病は相変わらずのようだ。

介護する側も、この状態がいつまで続くのかと、
先の見えないことに、憂鬱になる。

今日はそんな気持ちがピークに達したのかもしれない。

介護放棄。

数時間であるが、自室にこもって、ずっと寝ていた。
心身ともに、だるくて、動きたくなかった。
眠っても眠っても、疲れはとれない。

だが、一方で気になる。

夕食のあと、母にもたれて、じっとしていた。
久しぶりに、母に甘えた感じ。

「テレビでね、93歳のおばあちゃんが毎日読書してるんだって」
「えらいわねぇ」
「お母さんも、本読んだら?」
「何もしたくない」
「どうして?」
「生きてるのがつらい。もう死んでしまいたい」
「なんでそんなこと言うの?」

聞いても、母は黙ったまま。

「あっちの部屋へ行く」と言うので、
ダイニングのほうへ両手を持って、連れていった。
かりんとう、おかき、みかん、三方六を食べ、カルピスを飲んだ。

「ねぇ、なんでそんなこと言うの?」
もう一度聞くと、
「グチよ。グチくらい言うわよ」

母のグチ。
そんなことにも気づかなかった・・・。

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