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母のこと(65)

1週間ぶりに母のもとへ。
昨日、アンリ・シャリパンティエで買った焼き菓子の詰め合せ、
プリンに、メープルカステラ、紅茶を持って行った。

病室に入る前、ヘルパーさんに声をかけると、
「今日は娘さんが来るって、お待ちかねですよ!」
と言われた。
「カステラ類が良いって、父から聞きましたので、
いっぱい持ってきました。また食べさせてくださいね」
「はい。喜ばれますよ」

ドアを開けると、
「あ、よりちゃん、ちゃんとして!」と母。
見ると、病院着の下をおろし、リハビリパンツをもぞもぞ触っている。
オムツから、リハビリパンツに変わったということは、リハビリも進んでいるのだろう。
「気持ち悪いの?」
「うん、ちゃんとして!」

たまたまリハビリ療法士さんが近くにいたので、
リハビリの状況も聞きたかったので、呼びとめた。
「棒につかまって歩くところまで進んでます。左足はひきずって、ですが」
説明しながら、母の病院着を整えてくれた。
良かった。
在宅だと、こんなに回復しなかっただろう。

「良かったね、お母さん」
「なんかまだおかしい。ちゃんとして」
まだしっくりこないのか、とブツブツ言っていたが、
アンリの焼き菓子の箱を開けると、
「わっ! クリスマスプレゼント!」と喜んだ。
食べ物を目にすると、さっきまでの不快感もふっとぶようだ。

早速、ひとつ口に入れ、「美味しい」と歓喜。
ひと口サイズなので、次々と食べ、結局4個平らげた。
紅茶とゆず&日向夏ホットレモンをを飲み、
ついで、メープルカステラ、ポッキー、ラムネ。

さすがに食べ過ぎたと苦しみ出したので、痰の吸引をしてもらった。
「チョコレートを食べましたね?」
「ええ、ポッキーを」
「ポッキーはNGですよ」
「すみません、撤収します」

少し落ち着いたと思いきや、今度は胸が苦しい、全身がだるい。
「ちょっと起きてみる?」
「起きる!」
ヘルパーさんに来てもらい、車椅子にうつった。
すると、首が痛い、頭が痛いと言い出す始末。

気分転換も兼ねて、車椅子でナースステーションまで行き、
母自身の言葉で看護師さんに、「薬をちょうだい」と言った。
「今日は坐薬を入れてませんけど・・・、
そんなに悪い状態ではないようですし、
もう少し様子を見てからにしましょう。
たぶん、娘さんが来られているから、甘えているんでしょう」
母は私をみあげ、「これでいいの?」と納得がいかない表情をうかべる。

「もう少ししたら、夕食でしょ。
そのあと、もらったら?」
そうなだめ、病室へもどった。
病室へもどると、また「何か食べたい」と言うので、
アンリの焼き菓子を3個。
食べることで気を紛らわせているようだ。
たまたまテレビのCMで、焼き鳥がうつり、
「食べたい!」
「お母さん、食べたいものばっかりね」
「うん」

そうこうしているうちに、夕食の時間。
車椅子でナースステーション前へ移動した。
数えると、13名のお年寄り。(圧倒的に女性が多い。)

母の夕食をとってくると、普通のご飯と細かく切ったおかず。
もうお粥ときざみ食ではないことが、母の回復を物語っている。

看護師さんとヘルパーさんに、あとのことをお願いして、
そーっと病院を後にした。

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