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母のこと(67)

昨夜ブログを書き終え、すぐ寝れば良いものを、
テレビをつけると、「野性の証明」を放送していた。
ついつい見てしまい、3時前。
午後から母のもとへ行くので、寝不足はマズイ。
なのに、「そうだ、写真を持って行こう!」
なんて思いついてしまった。
アルバムを数冊ひっかきまわし、
ディズニーランドで撮った両親のツーショットを
見つけたときは、さがした甲斐があったと、自己満足。
ようやく寝たのは、朝の4時である。

ハッと目覚めたのは11時!
あわてて飛び起き、お雑煮の仕度をし、
父とおせち料理でお祝いをした。
母抜きのお正月は、はじめてのこと。
やはり、母がいないとさびしい。

そのあと、年賀状を分ける。
母あてにも、10数枚届いていた。
私はうっかり出していなかった方への返礼を書き、
2時前、母のもとへ向かった。

病院へ着くと、母が待ちかねていた。
「あけましておめでとう、お母さん」
「おめでとうさん、帰る?」
「今からね、おせち食べようね」
「うん」

一人分のおせちを広げ、母にご賞味いただく。
味は・・・、「まあまあ」とのこと。
舌のこえた母には、値段を下げたとお見通しのようだ。

しばらくして、兄夫婦と甥っ子が来てくれた。
今春大学4回生になる甥っ子は、相変わらずデカく、
髪をのばし、後ろで束ねている。
(ストリートダンスをやっていたからとか。
  ただ今は勉学が忙しくなったため、
  さすがにダンスはやめたらしい。)

母もたった一人の孫が来てくれて、嬉しそうである。
手術後、足の痛みもなく、とても具合が良いと応えていた。
甥っ子と写真を撮り、しばらく会話を楽しんでいたが、
やはり疲れたのか、苦しいと言い出した。

看護師さんを呼び、見てもらったが、大丈夫とのこと。
車椅子からベッドへうつったが、今度は頭と胃が痛い、という。
おせちとお菓子を食べ過ぎたのかもしれない。
交互に母のお腹をなで、様子を見た。

少しして、父と義姉、甥っ子が夕食の準備のため、
先に帰ることになり、母はますます苦しいを連発。
兄と私がなだめたが、今にも死にそうな表情をうかべる。

心配になり、看護師さんを呼ぶと、
「大丈夫ですよ。お子さんが来ておられるので、
甘えてはるんでしょう。
さあ、夕食ですよ。起きましょう。
一人で出来ないと、家に帰れませんよ!」
と、ややスパルタな対応。

無理やり起こされた母は、憤慨している。
「痛い! イヤっ! さわらんといてっ!」

ようやく合点がいった。
ときどき母が大声をあげるのは、こういう状況のときだ。
母は、好き嫌いが激しい。
やさしくしてくれる看護師さんやヘルパーさんの言うことは
よく聞くが、今日のような扱いをされると、
「痛い! イヤっ! さわらんといてっ!」と、拒む。

なるほど。
お母さん、私なら、こう言うわ。
「そんなエラそうに言うアンタは、何様のつもりやねん!?」

母と私が実によく似ていると感じたひとコマである。

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