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母のこと(77)

日曜日の朝 6時。
いつもと同じように、目覚ましが鳴り、テレビがつく。
フィギュアスケート団体は、なんとか決勝へ進めたらしい。
そのままテレビを消して、また眠ってしまった。

次に目覚めたのは、10時半。
わっ、やってしまった!
日曜日に寝坊すると、ものすごーく損した気分になる。
とはいえ、寝てしまったのはしようが無い。

朝昼兼用で、ドンクのカスクート(ハム)を食べ、新聞に目をとおす。
やはり昨日、有馬街道は凍結で車が停滞していたんだ。
ひと息ついてから、夕食のお米をとぎ、ブリの照り焼きと、ゆで卵を作った。

父はというと、また寝ている。
「今からお母さんのとこへ行くけど?」と声をかけると、
「しんどうて、しんどうて・・・。悪いけど、行ってくれるか」
「うん」

外へ出ると、めちゃくちゃ寒かった。
途中、マックスバリューで買い物をして、病院へ行った。
病室に着くと、「待ってました」の母。
看護師さんによると、今日は便の日で、朝から2回出たとのこと。
持って行った、神戸スイートポテトを出すと、早速食べた。
が、すぐに「お腹痛い。食べたものが悪かったんとちがう?」と言い出す始末。
「お薬もらう?」
「うん」
だが、看護師さんは笑って、
「食べすぎ!  娘さんが来るまで、おかきとラムネを食べてましたからね。少し様子を見てたら、治りますよ」と答えた。

仕方ないので、ベッドに横になってもらい、しばらくお腹をさすることにした。
「あれ?  ヘルニア(脱腸)が出てるね」
「え?  ヘルニアが出てる?」
「ひっこむかなぁ?」
さすっていると、いつの間にかひっこんだ。
良かった。
お腹をさすっていると、気持ちが良いのか、そのうち母は高いびきをかき、眠りこんだ。

15分ほどして、母は起きた。
「痛いの、どう?」
「なおった」
ゲンキンなものである。
起きて、車椅子にうつり、海苔巻きをポリポリ食べながら、オリンピック観戦。
といっても、ワタシが見ているから、仕方なく見ている感じだ。

5時になり、ディルームへ向かった。
「今日のおかずは、赤魚と湯葉豆腐と南瓜」
「お腹すいた」
「ご飯の台車があがってきたら、取ってくるからね」

5時20分頃、台車があがってきた。
トレイをとり、母の前に置き、ご飯にふりかけをかけ、スプーンを持たせ、
「さあ、どうぞ」と、母にすすめる。
「これ何?」
「ご飯」
「これは?」
「お魚」
「これは?」
「湯葉豆腐、こっちは南瓜。あ、もずくもついてるよ。食べて」

母が食べ始めると、ワタシは、そそくさと病院を後にする。

今日、看護師さんに聞いた話では、夜9時が就寝時間なのだが、母は決まって「何か食べたい」と言うらしい。
「お菓子を食べると安心して、眠られますよ」
道理で。
カステラの減りが早いと思ったら、そういうことか。

家でもよく言っていた。
「何か食べたい」
「もう寝る時間だから、明日にすれば?」
「明日になったら、もう食べれないかもしれない」

きっと病院でも同じことを言っているのだろう。

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