« 母のこと(76) | トップページ | 母のこと(77) »

大荒れの土曜日

金曜日の夜から降り始めた雪。
カーテンをあけ、外をのぞくと、屋根にうっすら雪が積もっていた。
明日の朝は積もるかなぁ?
そんなことを考えながら、眠りについた。

朝起きると、少し屋根に雪が残っている程度で、冷たい雨にかわっていた。
テレビのニュースでは、交通網が遅れていると報じられている。
今日は外出をひかえたほうが良さそうだな、と思った。

階下へおり、遅い朝食をとっていると、父が不機嫌そうに現れた。
どうやら、施設からの入所連絡がないと、腹をたてているようだった。
入れ歯も入れず、しゃべり出すので、うまく聞き取れない。
「え?  なんて?」
すると、突然怒り出した。
施設の担当者への怒りをもろにワタシにぶつけてくる。
「確かめもしないで、怒ってみてもしようがないでしょ」と言うと、
「そんなんやったら、お前がお母さんの面倒をみろ!」と怒鳴る。

言いようのない怒りをおさえ、ケアマネさんへ電話をした。
だいたいケアマネをとおすのが筋だ。
なんで直接施設の担当者とやりとりをしているのだろうか。
電話がつながらないので、伝言を残した。

すると、今度は二階へ上がってきて、
「おかしなことを言うたら、話がこじれてしまうぞ!」と父が再び怒鳴る。
「施設へ電話はしてません。ケアマネさんに動いてもらいます」
「そんなら、そうしたらええ!」
「電話がつながらなかったから、留守電を残したの。あとでかかってくるでしょ」
「かけてくるかい!」

もはや冷静さを失っているようだ。
ときどき父は、こんなふうに、支離滅裂な状態になる。
やさしく聞いてあげれば良いのだが、つい、ワタシは父の言葉を整理し分析したくなる。
そして、父の激昂をかう。

こんなときは、父の話を聞くしかない。
話を聞いていると、だんだん父も落ち着いてくる。

施設の担当者とのやりとりは、最初前向きだったのに、金曜日の電話では逃げ腰だった。
何か事情が変わったのだろうか、と不安でたまらない。
今の病院も、1ヶ月くらいなら待てるが、それ以上はムリと言っている。
そうなったら、(母の)行き先がなくなる。
経済面で、あまり子供に負担をかけたくない。

「施設のほうは、ケアマネさんから聞いてもらうから。それがケアマネさんの仕事でしょ?  お母さんの行き先も同じ。さがしてもらおう。お金のことは、そんなに気にしなくて良いよ」

3時すぎ、ケアマネさんから電話がかかってきた。
「状況がわからないので、確かめてもらえます?  父が不安がっています。それと、とにかくメドをたててください。ワタシも急に休めませんから」
「わかりました。病院の相談員ともどんな話をしたのか確認してみないといけませんし」

父にケアマネさんから電話があったと伝えると、少し安心したようだ。
怒鳴って疲れたのか、そのまま眠ってしまった。

不安と怒りを発散した父は良い。
けれど、怒りをぶつけられたワタシは、だんだん腹が立ってきた。
「怒鳴って、すまんかった」
そう父にあやまられても、腹の虫はおさまらない。

何より、この日は、知覚過敏が再発して、痛いのなんの。
とにかく、さんざんな一日だった。

|

« 母のこと(76) | トップページ | 母のこと(77) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218569/59101973

この記事へのトラックバック一覧です: 大荒れの土曜日:

« 母のこと(76) | トップページ | 母のこと(77) »