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母のこと(95)

夏用の肌着とパジャマ、帽子を持って、母のもとへ。
途中、ローソンでウチカフェのショートケーキを買っていった。
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フロアに着くと、ちょうどおやつを食べ終わったところだった。
まだ何か食べたいというので、ショートケーキを差し出すと、ペロリとたいらげた。
すっかり元気になったのだなぁと思いきや、
「お腹がキリキリ痛い」と言い出した。
ヘルパーさんを呼ぶと、腸閉塞のことがあるので、看護師さんに来てもらうとのこと。
現れたのは、ちょっと年配の看護師さん。
手にはロキソニンと胃薬。
「お腹が痛いだけですよ。ロキソニンですか?」
「痛みのあるときは飲みますよ。
ただ・・・、お母さんは本当に痛いのかどうかわかりません。
今朝も家に帰りたいと言ってましたから、娘さんが帰ることを察して、
痛いと言い出したのかも。具合が悪いと帰れないでしょう・・・」と言う。
「すぐに帰りませんよ。それより、他にお腹の薬が出てませんか?
退院後、便を柔らかくする薬を出してもらうようお願いしましたけど、
他に出てません? 心臓の薬と、眠剤とかのほかに」
「眠剤は出てませんよ。飲まなくてもよく寝てますし。
そりゃ、私たちからしたら、飲んでもらったほうが助かりますよ。
でも薬は飲まないほうが良いんです。べつに朝までぐっすり寝なくても、
お年寄りは1~2時間の睡眠でも大丈夫なんです。昼間もうとうとしてるし・・・」
と自説を唱え始めた。
そして、ヘルパーさんに指示し、冷蔵庫からいつ開けたのかも定かでないOS-1を取り出させ、それで薬を飲ませようとした。
「お水のほうが良いんじゃないの? OS-1は脱水症状のときに使うものでしょ?」
「大丈夫ですよ。それに水道水は良くないですから」
「それなら、自販機で水を買ってきますよ」
「いえ、大丈夫ですよ」

黙って聞いていたが、ここでプチッと我慢の糸が切れた。
「黙って聞いてたけど、ちょっと処方箋を持ってきてくれます?
どんな薬が出ているか、私が直に確認します!」
ワタシの怒りにびっくりした彼女、慌てて取りに行った。
しかしなかなか帰ってこない。
母の痛みはおさまりそうにないので、ヘルパーさんを呼び、別の看護師さんに来てもらいたいことと、相談員さんに連絡をとってほしいとお願いした。
そのとき、
「眠剤、飲んでますよね?」とヘルパーさんに聞くと、「飲んでます」とのこと。

しばらくして、相談員さん、つづいて看護師長が来てくれた。
お腹の様子と、便の記録を見てもらい、ロキソニンより整腸剤のほうが良いだろうとの結論になった。
だが、整腸剤は処方されていない。
そこで、お腹をあたためながら、腸の動きを見ることにした。
整腸剤については、主治医の先生に処方してほしい、とお願いしておいた。

眠剤も、ちゃんと出ていた。
例の看護師は、思い込みが非常に激しい人らしい。
処方箋も、いい加減に見ていて、「見落とした」という。

「ちゃんと指導しておきます」
そう看護師長さんは言ったが、
「そんな思い込みの激しい人に、母をまかせるのは不安ですね。
できれば別の看護師さんに見てほしい」
と、正直な気持ちを伝えた。

さて肝心の母はというと・・・、
しばらくお腹をなでていると、ププーッと、おならが出た。
すると、痛みがなくなったという。
やれやれと、手を休めると、今度は背中から首が痛いと言い出す。
しばらくなでていると、ガーッといびきをかいて眠ってしまった。
そーっとベッドを離れようとすると、パチッと目を覚まし、
「頭が痛い!」
どのあたりかと手でさぐっていくと、小さなコブにあたった。
頭を打ったときのものか?  それともおでき?
一応、ヘルパーさんに伝え、またまた看護師長さんにみてもらった。
「転んだ時のコブと思います。でも、今日うったものではないですね。
夕食も食べておられますし、少し冷やしておきましょう」

看護師長さんに、相談員さん、そしてヘルパーさんに、
かいがいしくかまってもらった母は、すっかり上機嫌に。
まったく人騒がせな人である。。。

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