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母のこと(110)

2週間ぶりに、母のもとへ。
低血糖で病院へ行ったことも気になっていたが、
ぎっくり腰もあり、身動きとれなかった。
あらかじめ用意していた夏のパジャマ(6組)を抱え、
夕方、特養へ向かった。

受付をすませると、相談員さんに
「さきほど様子を見に行ったら、
『帰りたい。お父さんとよりこを呼んで!』と仰っておられたので、
『今日は日曜日だから来られますよ』と答えたら、
『電話して呼んで!』って・・・」
と言われた。
「帰宅願望が強いんでしょうかね。先週はぎっくり腰で来れなかったですし。
まあ顔を見てきます」
そう答え、フロアに上がった。

だが、共同スペースにも居室にも、母の姿が見えない。
先にパジャマをタンスに入れ、もう一度共同スペースへ向かうと、
テレビの前に、母はいた。
「あれ?  どこにいたの?」
「あ、よりちゃん」
どうやらトイレに行っていたようだ。

母は、先週髪の毛をカットしたので、さっぱりした容貌になっていた。
顔色も良い。
他の入居者の方とも話をするようになり、前より落ち着いた様子だった。

ワタシも、会話の輪に入った。
年の話となり、母の年齢を伝え、
女性に年齢を聞くのも失礼かなと思いつつ、聞いてみた。
「えっと、私はいくつだったかしら?」
母の生まれた年と干支を言うと、
「あら、同い年だわ!」と答えが返ってきた。
「そうよ、同い年よ」と母。
しばらくすると、また「何年生まれ?」と同じ質問が。
また同じ答えを返し、「あら、同い年ね」。
そして、また同じ質問。
年齢と家族について、同じ話が10回くらい繰り返された。

見た目はしっかりされていても、この方も認知症なのだ。
もう一人は、学校にいると思いこんでいる方。
しきりに「勉強しないの?」と繰り返す。
道理で、「ここには80歳すぎの人なんていないわ」と答えるわけだ。

母のいるテーブルには、いつも4人いるが、少しぽっちゃりされた
女性がいないので、
「ここに座っておられる方は、どうされたんですか?」と聞くと、
「え?  ここには誰もいないわよ」
「そんな人、知らないわ」と、お二人。

母だけが
「こっちは4人、あっちのテーブルも4人だから、
1人足りないわねぇ」と言ったが、
二人の答えは、「いないわよー」だった。

あとで受付で聞いてみると、
昨夜、具合が悪くなって入院されたとのことだった。
お二人には申し訳ないが、
母のほうがまだしっかりしていると、ホッとした。

帰り際、「また来るね」と言うと、
「また来てね。待ってる」と母。
こんなふうに落ち着いた母を見るのも久しぶりで、
いつもは重苦しい気持ちで帰るのだが、
今日は少し楽な気持ちで、特養を後にした。

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