悲しいできごと
「悲しいできごと」 [母のこと(355)]
約2週間前のこと。
療養病床の母を訪ねると、
隣の患者さんのご家族が慌ただしく出入りされていました。
”具合が悪いのかな? それとも?”
と思いながら、母の世話をしていると、
ドクターが駆けつけ、看護師さんが部屋のカーテンを閉め始め、
カーテンの隙間から顔を出し、
「少しの間、静かにしてくださいね」
とお願いされました。
けれど、母は
「なんで? なんで?」
と、戸惑うばかり。
なんとなく雰囲気を感じているのでしょう。
”困ったな・・・、静かにしてもらわなきゃ・・・。”
母の頭をゆっくりマッサージしてみました。
すると、母は気持ちよさそうに、ウトウト。
ホッとする一方、カーテン越しに聞こえてくる、ご家族の声。
やがて訪れた、その瞬間・・・、そして静寂。
私もいつか、その瞬間を迎えるのだな・・・と思うと、
とても悲しくなりました。
目覚めた母が
「寝とった。気持ちよかった」
と言ってくれたのが、救いでした。
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コメント
そういう瞬間が…何とも
投稿: croco | 2015年10月16日 (金) 14時14分
人はいつかその時を迎える。誰にでもくるその時。その時を心安らかに迎えたいものですね。残される人のためにも。
投稿: nonno | 2015年10月16日 (金) 20時27分
crocoさん、こんばんは。
この出来事は、とてもつらく、
しばらく塞ぎこんでしまいました。
投稿: yoriko | 2015年10月16日 (金) 22時31分
nonnoさん、私は受けとめられないかも・・・。
投稿: yoriko | 2015年10月16日 (金) 22時33分